ここは八幡南町三丁目。(仮題)の手書きタイトル第三話

 「…、よぉお前さんって」
 「はははははは。どうだ?成功したかね?」
 「…、成功?」
 「ああ、お前さん…」
 「啓太だって」
 「ああ、啓太だったな。今日、小児科に行っただろ?そこの医者なんだけどな」
 「え?」
 ハナシが読み込めない啓太くんは困惑しています。
 「なんだ、物分りが悪いなぁ。解りやすく言うと、啓太の体にちょっとした小細工を…」
 「こ…小細工?」
 「そう、小細工じゃ。その様子では成功したようだな」
 「ひ…人の体を…」
 その声に反応してリビングにいたお母さんが
 「え?啓太の体がどうかしたってぇ?」
 「あ…何もないよー」
 「…、あらそうなのぉ。何か今回は展開があって面白そうだなと思ってたんだけどな」
 「…、え?」
 「なんかそっちの方は盛り上がっているようだな」
 「誰のせいだと思っているの?」
 「まぁまぁ。そう怒りなさんなって。大体は状況を飲み込めたようだな」
 「お蔭様でね。で、どーすんのさ、僕の体!」
 「啓太、体がどうかしたって?」
 「…、ハナシが先に進まないようだな」
 「どーするんだよ」
 「はははははははははははは。なに、もう次の展開は打ってある。心配するんじゃない」
 「え?次の展開」
 「ここで今回のハナシを終わらせてもいいんだぞ」
 「また、中途半端になるって。次の更新はいつになるのか分からないって言うのに」
 「じゃぁ、もうちょっと続けていいんだな?」
 「そう言う事になるな」
 「じゃぁ、夜半過ぎにお会いしよう」
 「ええ?」
 「なに心配するな。大丈夫だって、この事は家族にばれないように出来るからって」
 「……………」
 「ん?なんだ、心配なのか?」
 「そんな時間起きれないじゃないかぁ」
 「大丈夫だ」
 「…、大丈夫なのかなぁ」
 「とりあえず、続くぞ」
 「……、え?」
 啓太くんの心配をよそに続きます。はい。
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